引っ越しました

先週ついに新居に引っ越しました。
玄関の素敵なネームプレート

50年前にドイツに来たというイラン人のおじいさんの大家さんはものすごく親切で愉快な人で(引越し前の掃除に手伝いに来てくれたお姉さんを「マイセカンドワイフ だぁーーはっはっはっ!!」とかいって妻のおばあさんに呆れ顔をされていました)、私のアパートは最初から家具付きです。
家具付きなのは知っていたのですが家具のみならず食器(10人は暮らせるくらいの量)やら掃除用具やらタオルや新しいベッドシーツ一式など全部揃っていました。なので本当に買い物しなければいけない物といったら炊飯器くらいでした。

もう何もかも揃っているので、Raseruと私は早速悠々と新居を楽しむことができました。ヌートはむしろ私達の匂いのついていないものが多いせいか(?)数日間落ち着かず行ったり来たりしたり私達が座っている間に無理やり挟まったりしていました。

そしてさっそく自炊をするために最低限必要なものを買い出しに!
The 最低限

ばーん!!!!ばばーーーーん!!!!

揃えましたね!!!高かったですけどね!!!特にみりんなんて一リットルのだと1500円は確実に超えるとか意味わからないです。
でも日本米もこういった調味料も一応は手に入ることがわかって良かったです。

さて、もうここまで揃えばなんでも自炊できたも同然!!さっそく生活らしい生活ができる!!というところで…




Raseruがアメリカに帰ってしまいました。


ガーン………しかし決して成田離婚的な(結婚してないけど)あれではなく、彼は仕事の区切りの良い11月に辞めて12月に合流する予定なのです。
なのでしばしお別れなのです。

非常に悲しいですがミュンヘン到着からここまで2週間いてくれただけでどんなに心強かったことか…。引越の手続きやら住民登録やら語学学校探しやらありとあらゆる所についてきてくれて、色々調べてくれました。ありがとう(遠い目)

もう今日空港まで見送りに行ってお別れをしてから、涙を流すまいと必死に堪え、現実逃避をするためにコナンのコミックを最初から読み直し(今24巻です)、ドイツ語の授業にも向かいましたが、やっぱり駄目ですね。家に帰って人がいないのは(猫を除く)寂しいです。




寂死(さみし)しそうです。

このようなことを経験したことは実はアメリカで何回かあってその度に色々な方法で克服してきました。

Orange County→Davis
アメリカ行って2年は兄と住んでいました。なので欠片もホームシックになることはなく、カリフォルニアの太陽いぇあ!」という感じでだいぶ平和に新しい環境をエンジョイしていました。でも今考えると主要な手続きとか(電話繋げるとかアパート関連とか)結構兄に頼ってたところが多かったのでそういう意味でも甘えてました。

がしかし2年後、兄とは別の大学に編入することになりDavisでの新生活が始まります。

引っ越したはいいが到着してしばらく荷物がありませんでした。というのも、編入前の学校で一緒だった友達と住む予定でしたが、車で引っ越すその友達に大荷物を預けていて、彼女が来るまで数日待つことになっていました。がしかしなぜかそれが2週間待ちほどになり、家具付きアパートなのでマットレスはあるが枕も布団もない私は、唯一持ってきていた冬のコートに丸まってしくしく涙を流しながら寝ていました。

しかし泣いて暮らしている暇などなく、生活用品を揃えなければいけないので頑張ってバスに乗ってなんでも売ってるスーパーみたいなところに行きます。ここまでで結構やるっきゃない!って自分を奮い立たせていたのですが…

店の中は、友達や家族と楽しく新学期のショッピングをする人ばかり…一人でゴミ箱とかトイレ掃除の用具とか買っている自分が悲しくなりボロボロ涙をこぼしながら買い物をしました。よく頑張った自分!☺

この寂死体験は最終的にDavisで育った別のルームメイトが越してきて、ある日二人同時にそれぞれの部屋から出たらお互い泣いてて(向こうは恋人と喧嘩)、どうしたか聞き合いました。で彼女が「散歩に行かない?」っと私を誘ってくれました。
それからホームシックはなくなりました。本当に彼女のその一言に救われました。

あとはもう学校始まったり色々で解決です。

②Davis→Cupertino
さてなんだか文章ばかりですが、2つ目の寂死体験です。Davisを無事卒業し、9月からの仕事も見つかり引っ越しまで夏休みはDavisで幸せに遊んで暮らしてました。
が引っ越した途端、オファーを貰っているポジションの内容がなんか話していたのと違う?となり就活をし直すことに…。ビザの関係で職のない状態が90日続くと強制帰国という規定があります。

引越し先のシリコンバレーはもう車社会を体現した感じで車がないと何もできない‥自由なはずなのに家に閉じ込められたような気持ちがしました。もちろん知り合いも一人もいませんし。
もはや故郷と思えるようになったDavisを離れ、職も始まる前から失い、知り合いも一人もおらず、淡い夏の恋に別れも告げ、もうサザンオールスターズとかを聞きながら夜になるとボロボロ泣いていました。

が運良く2週間ほどで仕事を見つけ、働き始め、新居に住む4人のハウスメイトとヌートを除く4匹の猫も私に良くしてくれ、車で食事に連れて行ってくれたり、人と話しているうちに元気になっていきました。

あとはRaseruと出会って仕事も忙しくなって色々で解決です。




ということで今回もこんな感じで色々しているうちに解決するんではないか?と楽観視することにしています。
しかし今回は何せ今まで寂死から脱するきっかけとなってくれたハウスメイト★という存在がいません。なのでこれはもう自分から積極的に色々なコミュニティに顔を出して友達を作っていくしかないです。

あと就労ビザも早く発給されて忙しくなりたいよ〜!



それまで頑張ってコナンを読み続けることにします。(完)

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